猫暮らしの防災・減災について考えてみました。
今、水道が止まったら、にゃんずのお水はどうしよう?
物流がストップしたら、この子たちのごはんはどうなるの?
「頑張ろう!」とダンナと励ましあえても、そらくろに「我慢して!!」とは言えません・・・。
「プロジェクト名:猫暮らしの在宅避難計画」
自分のやる気スイッチを押すためにプロジェクト名を命名!
「現状の確認」→「資料の検索」→「できるところからの対策」の流れで進めてみたいと思います。
プロジェクトのスタートは2021年08月。そらくろ、約3歳3ヶ月の夏。
現在は2022年07月。そらくろ、約4歳2か月。
できることから少しずつ。計画は進行中です(^^♪
想定される我が家の自然災害
マンション住まいなので、被災時には在宅避難の可能性が高いと思われます。(人口密集地なので、まず避難所には入れないでしょう)
よって目標は「避難所よりも安全な家づくり」です。
ハザードマップ等で確認できる範囲内で、想定される我が家の災害(2021年08月現在)は以下の通り。
地震:震度6強(元禄型関東地震)
震度6弱(東京湾北部地震)
震度5強(南海トラフ巨大地震)
津波:0.15m以上~0.50m未満。(神奈川県が想定した慶長型地震の津波による浸水予想区域)
浸水(内水):2~20㎝ 道路冠水程度。
浸水(洪水):0.5~3.0m 1階天井をこえて浸水する深さ。
富士山噴火:降灰深2~10㎝。
土砂災害:該当なし。
<地震について>
50歳で生活を小さくすべく、2018年に引っ越してきたのが今の住居で、マンションの建築基準法における耐震基準は「新耐震基準」です。
・震度5程度の地震ではほとんど損傷しないレベルの耐震性。
・震度6強~7程度の地震で崩壊・倒壊しないレベルの耐震性。
以前住んでいたマンションも「新耐震基準」で、震度5弱~強の揺れが2分以上続いた東日本大震災では特に問題はありませんでした。
<浸水について(内水・洪水)>
住まいはマンションの5階です。
川が近くを流れています。最近のゲリラ豪雨はシャレになりませんね・・・。
過去に洪水被害が出たこともあるのを承知で引っ越してきました。川には「河川水位警報システム」があって、時にサイレンも鳴ります。
マンション購入時、専用庭が魅力的に映ったものの、万が一を考えて1階は諦めました。
ちなみにうちのマンションも含めて近所の一戸建てにも、玄関前に階段があります。浸水被害対策のかさ上げですね。
そらくろのかかりつけ動物病院は徒歩圏内にあります。
近所なので浸水の想定は我が家と同じく、0.5~3.0mで1階天井をこえて浸水する深さ。
万が一の場合は、水が引いたらお手伝いに行こうと夫婦で話し合っています。
安全な自宅とは?
では、安全な自宅ってなんでしょうか!?
まずは情報収集が基本ですよね(^^♪
本を2冊購入しました。
本選びの基準は防災本の中で、
・在宅避難をメインにしていること。
・被災前にできることに重点をおいていること。
・「これなら自分でもできる」と思える内容であること。
の、3点です。
まずは1冊目。「レスキューナースが教えるプチプラ防災」
レビュー評価も高い1冊で、著者は災害レスキューナース。
プチプラ防災と銘打っているだけに、百均やホームセンターなどで購入できるグッズ多し。写真も多いので参考になります。
女性目線なのもいい!
やる気になれます!!
「キッチンから始めて」の提案に納得して、私はキッチンから防災対策をスタートさせました。防災は無理としても、少しでも減災に繋がればいいと思っています。
欲を言えば、せっかく猫と暮らしている方なので、ペットの防災にももう少しページを割いてほしかったな。
そして2冊目。「マンション防災の新常識」
新常識かどうかはさておき、こちらもレビュー評価が高い1冊です。
章ごとにまとめがあって読みやすく、実用性があります。避難はしごについての記述には激しく同意しました。
1冊目と違ってこちらは男性目線。マンション全体の防災についてページを割いていて、なるほどと思わせます。
また本ではありませんが、近くに川が流れている立地に住む身としては、以下のブログは参考になりました。
編集部の方が体験記として書かれています。記憶にも新しい2019年10月の台風19号被害です。
図書館にも多数の本がありました。特に09月01日の防災の日前後は、特設の防災本コーナーなどがあり、見やすかったです。
LDKの地震対策
そらくろの生活範囲はLDKです。くろのウールサッキングの都合上、他の2部屋は解放していません。
在宅避難をするためには「地震の被害を最小限に抑える家づくり」が重要になると考えています。建物が無事でも、部屋がメチャクチャでは暮らしていけませんからね。
よって、本で読んで納得した通り、何より危険なものが多いキッチンから対策をスタートさせることにしました。
キッチン
現在、キッチンは常に片付いた状態です。
これはにゃんずに感謝💕
そらくろがいなければ「片付けなんて後でやればいいや~」と、ズボラ根性を発揮し放題でした。
にゃんずいたずら防止策で、きれいなキッチンが保たれ、しかも減災にも繋がって一石二鳥。
<食器棚>
ところで、食器棚は私のこだわりがつまったオーダーメイドです。コンパクトにまとまっていて気に入っています(^^♪
今回改めて確認したところ転倒防止の耐震施工でした。扉には耐震ラッチ(強い揺れを感知するとロックがかかる)付き。最近のオーダー家具は言わずとも、至れり尽くせりですね。
食器棚の中には100均の滑り止めシートを敷きました。
他に調味料入れの下や電気ケトルの下など、敷ける範囲内で敷いてあります。
電子レンジの下には耐震ジェルマット(画像の←の透明な小さな四角のもの)を敷いたのですが、これが一苦労。
電子レンジは意外と重い! しかも耐震マットはぬるぬるしていて貼りにくい!!
狭い場所でレンジを持ち上げて→耐震マットを貼って→そのまま真っすぐ降ろしてはなかなか力業で、一人ではできない作業です。ダンナと2人作業でもギリでした(>_<)
貼りにくいけど、貼った後は格段に動きにくくなります。
<冷蔵庫>
冷蔵庫はキャットタワーだと勘違いされているので、ガス漏れ警報器は突っ張り棚でガードしています。梁があるので倒れないと思いますが、やはり冷蔵庫には動いて欲しくない!
にゃんずもよくいるし!
そこで冷蔵庫と梁の隙間に滑り止めシートを敷いて、本と段ボールで隙間を埋めました。(メル〇リの段ボールはコンビニで買ってきました)
くろの「チョイチョイ攻撃」にも耐えられるようにキッチリと詰めています。
隙間を本と段ボールで埋めて2か月が経過。奥には行けなくなりましたが、引き続き冷蔵庫はキャットタワー状態です。
冷蔵庫は2009年04月に購入したので、そろそろ寿命です。2023年(2024年?)に買替え予定で、買替え後も同じように対策するつもりでいます。
リビング・ダイニング
キッチンに続いては、リビング・ダイニングです。
そらくろは常にここにいます。私もかなりここにいます。もちろんダンナもよくいます。
家具の転倒防止の定番と言えば「突っ張り耐震ポール」があります。
我が家では二か所に取り付けています。
<猫棚(キャットシェルフ)>
布のタワーをくろが食べてしまう為、ウールサッキング対応として購入した猫棚。もちろん今も現役で、主な利用者はそらまめです。
耐震ポールの基本は家具の両端且つ壁よりの奥側に取り付けることです。基本を守って忠実に取り付け。
<ケージ>
基本の家具の両端且つ壁よりの奥側に取り付けることはできませんが・・・。
真ん中の奥に1本のみ取り付け。効果は半減だろうけど、無いよりはマシだと思いたい・・・。
他にケージの転倒防止方法が見つかれば、変更予定です。
2021年10月07日夜の震度5弱の地震では問題無しでした。
<ケージ横のキャットタワー>
ケージ横にはキャットタワーを置いて階段代わりに使用していたのですが、このタワーの安定がヨロシクない・・・。にゃんずの運動会でもかなり揺れまして、その際に一度倒れました・・・。
3年以上使ってるし、安全重視って事で今回のプロジェクトで買替を決意。
突っ張りタイプのキャットタワーに変更致しました!
色はブラウン・ブラック・ホワイトの中から、ブラックを選択。なかなかクールなデザインです。
我が家はくろがウールサッキングの為、布製のタワーを置けません。よって選択肢はかなり狭まります。
強力な粘着力でステップに貼られていたシートは翌日に突破されたので、全て剥がしました。
あのシートを剥がすなんて、すごいよ、くろ・・・。私は剥がすのに苦労したよ・・・。
シートはあった方がいいとは思いますが(滑りにくいし)、無くても問題ありません。そらもくろも軽快に上下しています。
耐荷重はステップ1枚につき5㎏、全体で15㎏。
そら3㎏+くろ4㎏=約7㎏なので余裕です。揺れることはありません。たまにネジの緩みなどをチェックしています。
最上階のバケットシェルフは、くろお気に入りのお昼寝場所です。でもくろインくろなので、寝ていると気付きにくいのが難点か!?
<猫もの収納ボックス>
リビング・ダイニングの日々の猫もの収納には、フラップ扉のカラーボックスを使っています。
フラップ扉とは上下に動かして開閉する扉のことで、にゃんずのいたずら対策にはもってこい。一段のものを重ねているので、連結シートで繋ぎました。
固定できないので連結シートで繋いだわけですが、1段のカラボをつないだだけなので、効果の程は微妙です。でもやらないよりは多分マシ。ここも要検討案件です。
夏の日の午後。ケージ最上階にそらまめ。キャットタワー最上階にくろまめ。
今、揺れたとしてはたしてどうなるかは不明です。
が、検証する事態にはならずに猫暮らしが続けられればそれが一番です。
<テレビ周り>
テレビも電子レンジと同じく「耐震ジェルマット」を貼ってあります。
同じくテレビの前の小石入りペットボトルにも、貼ってあります。
この小石入りペットボトルは、にゃんずが上がらないように(テレビの裏側にいかないように)置いてあるのですが、あまり効果はありません。でも、居心地が悪いのか長居はしないので、それで良しとしています。
猫のための備蓄
災害に備えての「備蓄」。
食料・飲料が最低でも3日分。できれば1週間分とされています。
でもそれは人の話。
では猫は!?
どのくらい食料を備蓄していればいいの??
私は考えた末、3ヶ月分を目安とすることにしました。
その根拠はコロナ禍の初期にトイレットペーパーが無くなった事です。デマで始まり、デマ訂正で拡散して、一時期店頭から商品が消えました。そうなると在庫はあっても物流は限られるので、商品の入荷→買いだめ→欠品→入荷→買いだめ→欠品となって、普通に商品が店頭に並ぶまでかなりかかってしまいます。
2020年02月下旬に始まったトイレットペーパーの不足。近所のスーパーやドラッグストアでは03月の中旬位からたまに見かけるようになり、また在庫切れになりを繰り返して、結局元通りになったのは04月の終わりから5月に入ってからでした。
在庫があって、物流が正常でもこの期間です。
元々ペット用品は、災害時に避難所に支援物資が届きにくいとされています。
よって猫ものは最低でも2ヶ月。できれば3ヶ月分と言う私なりの結論に達しました。
<猫の食料備蓄>
我が家のそらくろの1ヶ月分の食料は、カリカリ(ドライ)2㎏×1袋とパウチ(ウエット)70g×30袋です。
カリカリはダンナ部屋のウォークインクローゼットに未開封のものを3袋、常時在庫しています。
古いものから使って、使ったら足してのローリングストック。
パウチはリビング・ダイニングの猫もの収納ボックスに在庫。満タンで70g×90袋くらい入ります。
これもローリングストックで、毎月月末に30袋(1ヶ月分)買い足しています。
<猫砂の備蓄>
毎月、月末の日曜日に猫砂の総交換をしています。
我が家の猫砂はベントナイト系です。なぜならオカラ系はそらもくろも食べてしまい、紙系と木系はそら姉がお気に召さないからです。えんどう豆の猫砂は最初こそたべなかったものの、その後くろさんが食べるようになってしまいました。シリカゲル系は試していません。
結果、以下に落ち着きました。
ベントナイト系の欠点の1つは重いことで、そこは毎月宅配のお力を借りています。5.5Ⅼ×4袋=計22Ⅼ。玄関先までの配達は大変助かります。
トイレは3つ。
我が家で一番人気の大きめトイレが1つ。(猫砂が約8Ⅼ入ります)
ハーフカバータイプが、ケージ内と小窓手前の椅子の下に各1つ(猫砂が1つに約5.5Ⅼ入ります)で、計3つです。猫砂は全交換で約19Ⅼ使用します。22Ⅼ購入してるので、残り3Ⅼは注ぎ足し用です。
全交換用の月に1度の注文とは別に、猫砂を2袋在庫しています。
いざという時はこの2袋を注ぎ足し、注ぎ足しで乗り切ろうかと思っています。
在庫場所はカリカリと同じく、ダンナ部屋のウォークインクローゼットの中です。
幸運な事に、ダンナは使わないものは持たない主義なのでとでも助かっています。(煩悩まみれの私はとてもそこまでは・・・)
人ものを減らさなければ、猫もの在庫は入りません・・・。
<猫の飲料水>
普段は水道水をあげています。
猫専用の備蓄はしていなくて、人間用のミネラルウォーターを分け合う予定です。硬度約16㎖/ℓ(軟水)なので問題は無いでしょう。
<その他>
しっこ玉及び💩用の中身の見えないポリ袋や、ペット用のウエットティッシュなども、使ったら買い足すで約3ヶ月分を目安に常備しています。
防臭袋もお水と同じく人・猫兼用で用意しています。何かの時にはゴミ収集までには間が空きますからね。臭い物には蓋をしとかなきゃ!
避難が必要な時
前述しましたが、マンション住まいなので被災時には在宅避難の可能性が高いと考えています。
つまり、避難を想定していません。そしてそのための安全な家づくりを模索しているわけですが、避難の可能性が無いわけではありません。
それが火事です。
にゃんこ2匹抱えて逃げれるのか。そこまで臨機応変に、機敏に動けるのか自分!?と疑問には思うのですが、考えるだけは考えておかねばなりませぬ・・・。
キャリー2個は出しっぱなしにしています。
よって、にゃんずはキャリー自体に警戒心をもっていません。
でも、病院に行くときには洗濯ネットに入れるので・・・。
洗濯ネットを出してきた途端に逃げ回ります。特にそらが!(なぜかくろは捕まえやすいです)
そこで計画としては2匹をそのまま1つのキャリーに入れる。
キャリーの推奨最高体重は5㎏です。そらくろは3+4=7㎏なので重量オーバー。でも、私にキャリー2つは持てません。そこは自己責任。
本体重量が1.8㎏なので合計約9㎏。持って階段を下りるのはこれがギリか!?
できれは、キャリーにはカバーをかけて緊急避難したいです。
予行練習がしたいけど、にゃんずはビビっちゃうよね。どうしようかな、悩ましいところです。
計画は進行中
猫暮らしの在宅避難計画は現在進行中のプロジェクトです。(自分ひとりのプロジェクトです。参考意見者はダンナ)
多分ずぅ~と進行中で、終わりはありません。
見直しが必要と思われるからです。コロナ禍では備蓄が2週間必要となりましたもんね。状況は常に変化するものです。
年とともに頭は固くなり、フットワークも重くなるものですが、にゃんずのためには頑張りたいところ。今後もいろいろと情報収集して、集めた情報を自分なりに解釈したり、状況に当てはめて落とし込んだりとしていく予定です。
やれることはやらなきゃね💕
今日もにゃんずは仲良く猫団子です。
室温27.2℃。湿度68%。大丈夫か!? 熱中症になるぞ!!