2019年8月。休日の午後。
「なんだそりゃ」って寝相で眠るそらとその横にくろ。ともに約1歳3か月。
50歳から猫を飼うということは、どういうことだろうか。
近年、家猫の平均寿命は15歳ほど。
対して人間の健康寿命の平均は男性72.14歳、女性74.79歳(厚生労働省2018年3月公表)。なぜ猫の平均寿命と人間の健康寿命の平均を比べるかといえば、当然「いつまで猫のお世話ができるか」が問題になるからです。
2019年8月現在、猫族:そら&くろ約1歳3か月。人族:ダンナ49歳、私52歳。
15年後(2034年)、猫族:そら&くろ約16歳。人族:ダンナ64歳、私67歳。
そらとくろが共に寿命を全うしたとして、私たちがこの年齢ならにゃんずの介護もできるはず、と考えたわけです。まだ病院に(車はないので徒歩で)連れていけるし、老猫に対しての環境を考えて整えることも可能だと・・・。
祖父母、両親、親族。身近な人の老いを見てきて、70代のうちは自分の事は自分でできる可能性が高い、と感じています。(遺伝的にもいけるかな!? 長生き家系だし!?)
逆に言えば、60歳以降に猫を飼い始めるのは難しいとも思いました。保護猫を引き取ろうと考えた場合「60歳以上のみの世帯には譲渡しない」とする団体が多くあります。やはりそう規定せざるを得ない、目安の年齢が確かにあるのです。
60歳を過ぎて飼い始めても、自分たちに何かあった場合、猫たちを世話してくれる人(息子や娘)がいればいいという話を聞きます。保護猫の譲渡条件でも見かける、後見人がいればオーケーというやつです。
でも、親の介護が必要となり、その上愛猫まで受け入れなければならない、家族の負担はどれほどでしょうか。
猫は今日や明日から、すぐ飼い始められる動物ではありません。まず猫を安全に飼うための準備が必要となります。またそのための費用や、飼い続けていく上での金銭的負担もばかになりません。
(ご家族が全然いいよ、猫大歓迎っていうなら話は別ですよ。問題無しです(^^♪)
寝たきりの祖母や、認知症だった父の介護を思い出すに私はその選択をお勧めしません。(私の場合、そもそも子どもに恵まれなかったので、その選択肢事態が無いのですが・・・)
最後までは無理と感じるなら「飼わない」というのも、勇気ある選択だと思えるのです。
ともあれ、何事にもタイミングがあります。それが私たちにとって「50歳を機に引っ越し、猫を飼う」ことだったのです。
先のことですが、60代半ばから後半でにゃんずを見送り、傷心旅行(センチメンタルジャ~ニ~♬)で心の整理をする予定です。客船で長旅に出ちゃる!(その時に金銭的余裕があればですが・・・)
その後は家のリフォームかな。築年数的に必要になるはずです。
だから、にゃんずよ、心おきなくバリバリやりたまえ。壁紙もカーテンももう諦めた。好きにするがよい!
もしかしたらリフォームをせず、マンションを売って高齢者施設に入るという事にもなるかもしれません。まあ、そこは成り行きで~(^_-)-☆
「猫を飼い始めたばかりなのに、もう見送る話?」
と、知り合いには笑われました。
先月、飲み会に参加した際、70代半ばの以前猫を飼っていた女性2人と猫トークで盛り上がりました。
うちお一人は10年前に17歳になる猫を見送ったとの事でした。猫🔰の私には参考になるお話ばかりで、笑いあり、涙あり。看取りのくだりなんて、飲み会なのにうるうるしちゃいました。
「これから猫を飼うのは無理と思って諦めたけど、東日本大震災で保護された猫ちゃんがいると知ってね、引き取ろうと思ったの。子猫からは無理だけど、成猫ならと思って・・・」
結局、ご主人の同意を得られず、お迎えはできなかったということでしたが、そういう選択肢もあるのだと知りました。
もうお一方は、現在103歳の母親を介護中とのこと。また、ご自身も来月には白内障の手術をされると話していました。やはりもう猫を飼うことは考えていないそうです。
猫との暮らしって、いつまでも続けることは難しいですね。
だからこそ、今はこの子たちとの生活を思いっきり楽しみたいと思っています。
<追記2019年11月03日>
そらまめ&くろまめのお里「横浜動物里親の会」の記事をリンクします。あるご高齢のご夫婦が亡くなり、その愛猫の引き取り手を募集する記事です。
(訂正致します。申し訳ございません。ご高齢のご夫婦を記載してしまいましたが、実際は40代と50代のご夫婦でした。お若い。記事はリンクしたままです。2020/01/26)
いろいろと、考えさせられます。